COLUMN
目のキワに白く小さなできものができた事ありますか?
23.Aug.2022
まつ毛エクステ愛用者の皆様、以下のような症状を感じたことはありますか?
・目が疲れやすい
・目の異物感、不快感
・目ヤニがでやすい、たまっている気がする
・涙目、涙がたまっている気がする
・目がかゆい・まぶたが重たい
・まぶたに熱感がある
・目が赤い・まつげがぬけやすく、ささりやすい
・朝、目があきづらい・ものもらいができやすい
このような症状があるときは「マイボーム腺梗塞」ができているかもしれません。
何だか怖そうな名前ですが、安心してください。これから理由と対策についてお話していきます。
マイボーム腺って何?
マイボーム腺とは、眼瞼(まぶた)のまつ毛の生え際よりもやや内側にある、油分を分泌する器官のことで、上眼瞼に25、下眼瞼に20前後あるといわれています。涙には目を乾燥から守る、汚れやゴミを洗い流す、角膜へ酸素や栄養を補給するなどの働きがあります。涙のほとんどは水分ですが、水分が蒸発しないように涙の表面に油がのっています。その油を分泌しているのが睫毛の付け根にあるマイボーム腺です。
「マイボーム腺梗塞」って何?
マイボーム腺梗塞とは、さまざまな要因によってマイボーム腺の機能に異常をきたした状態で、目の不快感を伴う疾患をいいます。まつ毛の生え際に白く小さなぷつっとした塊ができたことはありませんか?それがマイボーム腺梗塞です。マイボーム腺から分泌される油分が出口で固まってしまうことで起こり、目に違和感を起こします。さらに、そこへ細菌が感染するとものもらいを起こしてしまいます。
この症状は油の分泌能力が落ちると起こりやすいと言われており、60代以上の方がなりやすいとされています。しかし近年は若い女性にも増えているようです。その原因は、目元の不衛生です。メイクが十分に落ちていないと細かな汚れがマイボーム腺を詰まらせる原因になってしまいます。 特にマツエクをつけていると、起こりやすいと言われています。これは、マツエク自体が不衛生という訳ではなく、マツエクを付けているとモチを良くする為に極力擦らないようにしますが、それがメイクをきちんと落とせていない原因になることも。
マイボーム腺梗塞になったらどうしたらいいの?
マイボーム腺梗塞を自宅でもケア出来る方法は、眼瞼清拭と温罨法があります。眼瞼清拭は汚れたマイボーム腺のお掃除です。
温罨法はまぶたを温めることで、マイボーム腺のつまりを緩和します。今回は眼瞼清拭と温罨法について少し詳しくお伝えします。
①【眼瞼清拭】
眼瞼清拭は汚れたマイボーム腺のお掃除です。指のはらで睫毛の根元周囲をやさしくマッサージするように行います。油の排出を促し、固まってしまった脂や角化物の詰まりの除去、およびマイボーム腺周囲の細菌を減らします。アイシャンプーを使ってお掃除するとより効果的です。
②【温罨法】
毛穴に似た構造のマイボーム腺の出口を開き、脂をとかし、まぶたの血流を改善する効果があります。まぶたの温度と湿度を上昇させて一定時間保つ、ということが大切です。おおよその目安は、瞼を約40℃で5分間温めます。
①蒸しタオルで温める
タオルを40℃位のお湯であたためて瞼の上にのせます。お風呂に入った時に温めてもいいです。またはタオルを濡らして軽く絞り電子レンジで500wで約40秒温めます。
②ドラッグストア等で購入できる「ホットアイマスク」を活用する。
蒸気で温めるタイプで、40℃の温かさが10分程度続きます。様々なタイプがあるので、ご自身に合ったものを選びましょう。
【まとめ】
マイボーム腺梗塞は特に何もしなくても自然に治ってしまうこともありますが、症状が長引いたり炎症を起こした場合は眼科へ行くようにしましょうね。
温罨法を行う際、マツエクが付いていると蒸気によってマツエクのモチが悪くなってしまう可能性もあるので、できるだけ日頃からアイメイクのクレンジングは丁寧に行うことを心がけましょう。